堀越高等学校
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【理科部】

自宅で天体観測(その3)

2020年06月01日

5 月 24 日(日)晴れ。この直前の週の月曜日から金曜日までの平日には曇りや雨が続き、太陽を見ることができませんでした。しかし、打って変わって日曜日の午後には快晴になりました。奇跡的に西北西の空の低いところに、水星、金星、月の3密を見ることができたのです。特に月は欠けた部分が淡く光る、地球照までわかりました。さらに、簡単に見ることができない水星を確認できたことも感動的でした。皆さんは見ることができましたか?撮影した写真を見ると、お互いにかなり離れているように見えますが、実際には望遠レンズで拡大した様子であり、まさに低空ですぐに沈んでしまった天体の 3 密でした。


さて、ここで理科部のブログを見て今回の休校の期間に、観測にチャレンジして成功した
人へ誇っていい事実を言っておきます。5 月 13 日明け方の木星、土星、月の接近。このと
きには赤い 0 等星の火星も近くにあったと思います(翌日の 14 日でも、また 15 日でも同
じです)。そして、今回の水星、金星、月の接近。実はこの 2 回で見た 5 つの惑星は五大惑
星といい、古来から知られている占星術にも出てくるものです。結果としてその五大惑星を
短期間に肉眼で見たことになります。まさに望遠鏡がなくてもできる天体観測…いや天体
観望ですね!異説もありますが、地動説で有名なコペルニクスでさえ水星を見たことがな
いと言われています。その水星まで見ることができたので、誇っていい事実と言えるわけで
す。望遠鏡がなければ観測することができないわけではありません。まずは肉眼で星を見る
ことが観測の基本です。時には星空を見上げることをお勧めします。
最後に、類似した現象で素晴らしい接近を紹介します。今年の 12 月 21 日には木星と土
星が約 0.1°にまで接近します。今後木星と土星は一度離れ、その後は再び接近していきま
す。そして、今回とはレベルが違い、肉眼では衝突してしまうのではないかと思うほど接近
します。なんと、木星本体の縞模様と土星の環を望遠鏡の高倍率で同じ視野に見ることがで
きるのです。今回のコロナ災禍が落ち着き、是非とも皆さんと一緒に観測会で望遠鏡を覗く
ことができるようにしたいと思いますので、正常な生活の再開をお祈りしてください。

自宅で天体観測(その2)

2020年05月22日

5月13日の木星と土星と月の接近は、曇りがちだったため見られなかったところが多かったでしょうか?しかし、翌日(14日)の明け方は曇がありながらも早朝にはスッキリと晴れたので、月が離れてしまいましたが、その様子を撮影しました。都会の光害と下弦前の明るい月があるため、写っている星の数は少ないですが、木星と土星、火星はわかります。

さて、今度は5月24日の夕方、水星と金星、細い月の三者の接近があります。19時30分ごろが目安で、日の入り後40分たったころです。位置は西北西の空かなり低く、西空が開けていないと見にくいですが、金星が明るいので、金星を見つけて細い月や水星を探すとよいでしょう。天体の世界の3密は地球から見た見かけの3密です。ですから、実際の相互の距離は近づくわけではありませんが、自宅で西空を見渡せる人は是非チャレンジしてみましょう!宵の明星として見ることができる金星が、内合までの(6月4日)期間で、いつまで見られるか?これも一つのポイントです。実際に観察するときには安全に注意しながら見てください。

自宅で天体観測

2020年05月10日

観測会ができない期間が長くなりましたが、星は望遠鏡がなくても見て楽しむことができます。天文現象はコロナウイルスとは関係なく、正確に起こり続けます。ぜひこの機会に、肉眼で星を見る経験をしましょう!

いつもの観測会は宵のうちに実施しているので、星を見るために極めて早起きするという初めてのチャレンジをします。5月13日(水)の明け方午前3時ごろ、南南東の空を見上げると木星、土星、半月状の月が非常に接近して見えます。都会でもよく言えるので、自宅のベランダなどで簡単にわかります。さらに少し東側に離れて火星も確認できるはずです。星図にあるように、木星は-2等星、土星と火星は0等星です。月は14日には少し木星、土星から離れますが、今度は火星に近づいていきます。連続して数日間その関係を観測すると、天体の運動の特徴がつかめます。現在、木星、土星、火星の3つの外惑星は外合(がいごう)を過ぎ、地球に接近しつつあるところです。普段とは違う肉眼での外惑星の姿を見てみましょう!

令和2年2月15日 天体観測会

2020年02月27日

令和2年2月15日 天体観測会実施 EMK天文台にて 16:30~20:30  年末の部分日食観測会、1月25日の天体観測会が悪天のため立て続けに中止になりましたので、今回は是非とも晴れてほしいと願っていました。記録的な暖冬の今年は冬型が持続せず、晴れが長続きしません。そんな中で今回は夕方まで曇っていましたが、薄明が終わるころにはスッキリと晴れ上がりました。月も出てなかったため沢山の星が見られ、半月状に欠けた金星、オリオン座の散光星雲とトラペジウム(四重星)、プレアデス星団などを観望することができました。そして、話題になっているベテルギウスの光度の低下も確認できました。確かに1等星としては暗く2等星といえる明るさでした。冬のダイアモンドも確認出来て、大変充実した観測会になりました。

部分日食観測会(2019年12月26日)

2020年01月15日

昨年末に、部分日食観測会を実施しました。太陽投影板に投影させて観察、静止画や動画の撮影、などの計画をしましたが、当日は朝から曇ってしまいました。雲の切れ間から太陽が見えることを期待して、スタンバイ。しかし無情にも雲がだんだん厚くなってしまい、望遠鏡使って拡大撮影する方法を確認するだけで終わってしまいました。

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